このページは、音符は読めないけど、キーボード(ピアノ)を弾いてみたい方必見です。 このページは、1月に1回(毎月末)更新されます。初めての方は、レッスン1から、はじめてください。
作曲者について
フランスの作曲家エリック・サティー(1866~1925)は異端の作曲家といわれ、音楽家からのはみだしものの存在だったといわれる。あるいはまた、アマチュアの音楽家だったなどともいわれる。いやいや、そうではない。かれこそ時代に先がけた20世紀の音楽の先駆的な作曲家だったのだ、という声もきかれる。はたしてどうなのか。おそらく、そのいずれもが、ほんとうだろう。(エリック・サティピアノアルバム 解説 秋山邦晴より抜粋)
エリック・サティの音楽を一口で語るのは難しく、ネットでも、色々書かれていますので、興味のある方は調べてみてください。
曲について
今回はその中でも特にポピュラーなジュ・トゥ・ヴィ(お前が欲しい)を取り上げました。
TVコマーシャルでも流れたことがあり、多くの人に知られているこの曲は、初心者の方も、弾いてみたいという要望が多いのですが、市販の初心者用に編曲された楽譜でも、結構難しく、もっと簡単に弾けるように、今回はとてもやさしい伴奏をつけてみました。
その結果、和音の響きが、サティ本来の響きと違ってしまったところもありますが、簡単にサティの音楽を弾けるという点では、成功だったと思います。
サティは生活費をかせぐために、文学酒場「黒猫」や「コーベルジュ・デュ・クル」のおかかえのピアニストとなって、シャンソン歌手の伴奏や、シャンソンの作曲もした。(エリック・サティピアノアルバム 解説 秋山邦晴より抜粋)
当時のそうしたシャンソンの1曲がジュ・トゥ・ヴィ(お前が欲しい)だそうです。
弾いてみよう
それではいつものように、楽譜をコピーして、パソコンの音楽を聴いてください。
パソコンの音楽を聴きましたか。
ジュ・トゥ・ヴィは全曲演奏すると、この3倍くらいの長さになります。ここでは1回のレッスンではご紹介できないので、前半の部分だけにまとめました。
楽譜の4枚目の3段目にD.S.(ダル・セーニョ)という記号があります。
ここから1枚目のセーニョという記号のところに戻ってください。セーニョから2枚目の最後、toコーダ(ここからコーダに移る)まで弾いたら、今度は4枚目の最後コーダに移って、ここで終了します。
この曲はハ長調で始まりますが、3枚目からの3小節目から、ト長調に変わります。ト長調ではファの音は♯(半音上がる)になりますので、ご注意ください。
それではワルツのリズムに乗せて、あなたのサティを表現してみてください。
今度は1月にお目にかかります。